修験者の法衣、法具の意味
修験者は非常に独特な装束や道具を身につけています。
この装束や道具は峰入りにおいて険しい場所に入っていくための、便利で道理的な今で言う登山服、登山道具であり、仏の教えをさまざまな形で象徴している法具です。
修験者の道具
法螺・頭襟・結袈裟・鈴懸・錫杖・最多角念珠・貝の緒・引敷・金剛杖・笈・脚絆・八目草鞋
修験者の法衣と法具の名称は次の通りです。
頭襟(ときん)
頭襟(ときん)木製 7,700円~
頭襟(ときん)樹脂製 1,800円~
※サイズ
特大(直径 3寸5分)・大(直径 3寸)・小(直径 2寸5分)
一般的によく使われるには宝珠形で径三寸、又は、二寸五分の黒塗りのものである。
これは大日如来の五智の宝冠であり、十二の襞は十二因縁を表し、黒色は法身不変を表す。
鈴懸(すずかけ)上下セット
本麻手織染鈴懸99,000円~
本麻手織鈴懸(上品)90,000円~
麻染鈴懸76,000円~
麻鈴懸(上品)60,000円~
白ブロード鈴懸38,000円~
黄ブロード鈴懸38,000円~
白アルザス鈴懸45,000円~
修験者が山に入るときに着る特殊な法衣です。鈴懸は九枚の布で作られていて金剛界九会を表し、袴は八枚の布が使われていて胎蔵会八葉を表す。
結袈裟(ゆいげさ)
【天台宗】
白地金襴金剛巻梵天袈裟47,600円~
茶地金襴金剛巻梵天袈裟40,600円~
茶地金襴梵天袈裟40,600円~
※大梵天は6,000円上がります。
【真言宗】
修多羅袈裟173,800円~
磨紫金袈裟83,800円~
輪宝袈裟38,800円~
九条袈裟を折りたたんで首からかけた修験独自の袈裟。
天台系(本山派)は房のついた梵天袈裟、真言系(当山派)は輪宝のついた輪宝袈裟を用います。
法螺(ほら)
法螺貝25,000円~
法螺貝網13,800円~
修験者のシンボルでその形から金剛界曼荼羅の種字バンの智体とされます。
インドや中国で、法具として古くから用いられた楽器で、その音声は如来の説法音に擬せられたり、すべての動物を服従させる力を持つ百獣の王獅子の声ともいわれる。
法螺には多くの曲があり、宿入り・宿出・説法・掛合・問答・集合・峰中等があります。
※法螺貝網は別売です。
最多角念珠(いらたかねんじゅ) 5,800円~
梅・紫檀・黒檀・縞黒檀・星月菩提樹・天然緑檀・麻梨木(まりも)
修験者が使う念珠。
一つ一つの珠はそろばんのような形をしていますが、摺ることによって煩悩を打ち砕くという意味があります。
念珠の念は煩悩の起こってくる様子をいい、珠は衆生の本来的な悟りを表しています。
錫杖(しゃくじょう)
金剛杖(こんごうづえ)
真鍮・上・本焼・銀入11,000円~
杉・檜1,600円~
杖の一種で、杖の先に錫、末に石突きが付いています。
現在は、杖と錫を切り離し、杖は金剛杖を、錫は手で振る錫杖となっています。
上部に金属の輪がついています。山中を歩くときジャリンジャリンと音を鳴らし獣が近づかないようにしたり、御法楽等で読経するとき、音頭をとるために使われる。一般的には環が六つの錫杖が多く使われています。
修験者の持ち歩く八角の杖のことです。サイズなどもさまざまですのでお尋ねください。
貝の緒(かいのお)
腰の左右に垂れ下がっている紐。
険しい山を登るときに用いるザイルとなる。左右二本に分かれているのは因果円満、あるいは理智不二等をあらわす。
桧扇(ひせん) 13,500円~
11枚・13枚・15枚・17枚・20枚・25枚
桧でつくられており儀式、法儀作法に使用されます。
護摩作法の中で火を盛んにするべく用いられる桧製の扇です。
地下足袋(じかたび)
地下足袋(白・6枚ハゼ)3,900円~
エアージョグⅢ(白・6枚ハゼ)5,900円~
昔は八目草鞋でしたが切れるため最近では地下足袋を利用しています。
手甲(てこう) 2,900円~
コハゼ・マジックテープ
手の保護のために用いる用具です。
※ご注文の際は、手首の周囲・手首から肘に向かって15cmの周囲のサイズをお伝えください。
引敷(ひっしき) 13,000円~
フォックス各種・コヨーテ・ラクーン(アライグマ)・鹿(エゾジカ)・ムートン
修験者がお尻にぶらさげている、動物の毛皮の事。
入峰修行において山で腰をかける際、雨などで地面が濡れていてもお尻が汚れず便利なものです。
文殊菩薩が獅子に乗っている姿をあらわしたものといい、峰中の獣のごとく勇ましく迅速に歩くことを意味しています。
脚絆(きゃはん) 3,900円~
コハゼ・マジックテープ
足の保護のために用いる用具。
※ご注文の際は、足首の周囲・ふくらはぎの一番太いところの周囲のサイズをお伝えください。
修験装束の着方
<修験装束を身に着ける手順>
1. 白衣を着る
2. 脚絆を着ける
3. 鈴懸(上衣)を着る
4. 袴を着る
5. 引敷を腰に巻く
6. 貝の緒を腰に巻く
・鈴懸(上衣)の着方 → こちら(pdfが開きます)
・袴の着方 → こちら(pdfが開きます)
・貝の緒の着け方 → こちら(pdfが開きます)